開業後の間もない融資も含め、創業融資では、融資を申し込むタイミングに注意しなくてはなりません。融資実行までに数ヶ月の時間が掛かることから、開業直前の融資申し込みでは、開業からしばらくは資金が調達できないことになるからです。
創業融資は会社の設立を前提としているため、設立登記は済ませておくとしても、開業後、すぐに融資が受けられるようタイミングを計ります。したがって、遅くとも開業1ヵ月前には申し込みをしていないと間に合わないでしょう。
また、開業してから融資を申し込むのでは、事業資金が不足しない計画だったものが、実際に資金不足に陥ってしまったと同じなので、好印象を与えません。さらに、開業当初は赤字になりやすいので、ますますマイナス材料が増えます。
開業前に申し込むと、実績がなく事業計画中心の判断となり、担当者を納得させることができれば融資を受けられます。開業前に計画+人物で融資を受けるのと、開業後に計画+実績で融資を受ける違いとも言えます。
開業後に融資を申し込む場合でも、好業績で決算を迎えた(迎えようとしている)状態で申し込むほうが良いのは言うまでもありません。2期以上の好決算が出ているなら、創業融資だけではなく、民間の金融機関による融資も視野に入れることが可能です。