個人事業と会社(法人)では、どちらも事業を営むことに違いありませんが、個人事業は個人が事業を行っているのに対し、法人では会社そのものが事業を行っているという扱いになります。会社では、登記、契約、借り入れ、支払いなど、全て会社名義で行われます。
単純に言ってしまえばそれだけの違いとはいえ、個人事業主と会社の経営者(いわゆる社長)は、同じようなイメージを持たれているでしょう。しかし、自営業である個人事業主と会社の経営者では、全く立場が異なります。
個人事業であれば、事業の結果がそのまま個人としての収入になりますが、会社の経営者は会社から給料を貰い、その給料は会社の経費です。事業は会社が行っているという違いが、こうした点にも表れています。
個人事業と会社の主な違い
個人事業 | 会社 | |
---|---|---|
本人の報酬 | 事業所得 | 給与 |
開業手続き | 開業届 | 設立登記 |
資本金 | 不要 | 1円以上 |
責任 | 無限 | 有限 |
欠損繰越 | 3年(青色申告時) | 7年 |
信用度 | 低い | 高い |
融資 | 受けにくい | 受けやすい |
本人の保険・年金 | 国民健康保険+国民年金 | 健康保険+厚生年金 |
決算日 | 12月31日 | 自由に決められる |